わんぱく坊主な関節~以外と知らない肩のヒミツ Part10~



筋膜ゆるめリストの黒野洋史です。

今日から肩関節の解説をしていきます。
第1回で関節が3つの構造的関節と、2つの機能的関節があることをお話しました。
少し復習です。
構造的関節には肩甲上腕関節、胸鎖関節、烏口鎖骨関節の3種類が、
機能的関節には肩甲胸郭関節、肩峰下関節の2つがあります。

1.肩甲上腕関節(肩関節)

肩甲上腕関節というのは、通常皆さんが肩関節と言っているところです。

肩甲上腕関節は上腕骨が肩甲骨の肩甲関節窩にはまってできています。
肩甲関節窩はとても浅いため運動性は高いのですが、安定性は低いです。
まるでじっとしていない子どもみたいですね。
そのため、肩関節の脱臼は#外傷性脱臼の約45%を占めるほどです。
よく格闘技などで「肩がはずれた!」と言ってるのがここになります。
関節窩の浅さを補うため、関節唇と呼ばれる突起が関節窩を深めて、肩関節の安定を高めています。

肩が外れるときってどんな時?

転んだ際に体を支えようとして、肩を打ったり、腕で支えようとして変な方向に引っ張られた時に起こりやすいです。
肩が外れることによって胴体へのダメージを減らそうとするんですね。
よく交通事故で車は大破するのに運転手が無事だったりするのは、衝撃を車体が吸収してくれるからです。
それと同じことがカラダでも起こっているわけです。

もし肩がはずれたら、まずは整形外科のお医者さまのところへご相談を!

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