五十肩「改名宣言!凍結肩!」~意外と知らない肩のヒミツPart11~



筋膜ゆるめリストの黒野洋史です。

前回に引き続き肩関節の解説をしていきます。

1.肩甲上腕関節(肩関節)

肩関節では上腕骨をぐるっと囲むように関節包、靭帯、筋で補強されています。
烏口肩峰靭帯、烏口上腕靭帯、関節上腕靭帯が前面側に、上部には上腕二頭筋長頭の腱がついています。そして、肩関節の回旋に働く棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の腱が、肩関節を袖口のように囲んで補強しています。袖口のように囲んでいるため、「ローテーターカフ(回旋筋腱板)」とも呼ばれています。
肩関節周囲には滑液包が発達して、潤滑機構として肩の運動を滑らかにするように働きます。この滑液包や腱に石灰化炎症、筋膜のしわが発生すると疼痛を伴う運動制限が起こり、肩関節周囲炎(五十肩)となります。最近では凍結肩というほうが多いようです。
凍結肩は一般的に次の3つの段階を経過するといいます。
「痛みを伴う 凍結進行期」
「硬くなる 凍結期」
「解凍期」
期間は1年から3年で自然に寛解する傾向にあります。
凍結肩は同時に、首の硬さ、頭痛、背中の痛みも感じることが多いです。
肩関節周囲の筋膜をゆるめることで凍結肩を解消することができます。

肩が挙がらないなと思ったらこちらへ