肩の構造 ~意外と知らない肩のヒミツ~


目次

肩の構造

筋膜ゆるめリストの黒野洋史です。

肩とはどの範囲をいうのでしょうか?
肩の運動はどんな感じで動くのでしょうか?

手が上がらない場合、どこが問題で手が上がらないのでしょうか?
シリーズでお届けします。

まずは肩の構造から見ていきましょう。

広義で肩(上肢)とは
上腕骨肩甲骨鎖骨 までを含めた範囲を言います。

肩にはたくさんの関節が存在して、上肢を複雑で自由度の高い動きを実現します。
3つの構造的関節と、2つの機能的関節があります。

<構造的関節>

  • 肩甲上腕関節
    狭義の肩関節で肩甲骨と上腕骨の間でできる関節です。
  • 胸鎖関節
    胸骨と鎖骨との間の関節です。
  • 肩鎖関節
    肩甲骨と鎖骨との間の関節です。

<機能的関節>

  • 肩甲胸郭関節
    肩甲骨と胸郭の間にある関節ですが、筋膜で繋がっています。
  • 肩峰下関節
    肩峰と上腕骨の間に存在する機能的な関節です。
    凍結肩、いわゆる五十肩はここに問題があることが多いです

肩の運動域は肩関節と上肢帯の組み合わせによって動作します。

肩甲上腕リズムを見てどこに問題があるかを知る

手を下した状態から横から上に徐々に手を挙げていく(外転)動作では
約30度までは上肢帯(肩甲骨、鎖骨)は動きません。
それ以上に挙げるためには肩甲骨を回旋させる必要があります。
肩甲骨と上腕骨の運動比率は全体で1:2で、肩甲上腕リズムと呼ばれます。

手が挙がらないとき、肩関節の問題 か、肩甲骨の問題かで治療の方法がまったく異なります。
自分の問題がどこにあるかを知ることは治療の第一歩であることを理解しましょう。

さて、あなたの手はどこまで挙がりますか?
背筋は曲げないでね!

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