筋膜はコラーゲン線維とエラスチン線維の2種類の線維でできています。
コラーゲン!女性は大好きですよね!
- コラーゲン(膠原線維)
らせんを描く3本のたんぱく質を束ねた太い紐のようなものが波状に波打った構造をしていて、強度を保ちながら、さまざまに形を変えることができます。 - エラスチン(弾性繊維)
短く細いコイル状の線維が幾重にも枝分かれしたネット状の組織で弾力性と伸縮性が高いのが特徴です。ゴムのように2~2.5倍ぐらいまで伸縮でき、形態記憶性を持っています。
このような線維が筋膜となって全身を覆うことで、姿勢と運動をコントロールしています。
コラーゲンとエラスチンの線維のすき間には細胞間基質が存在しています。
細胞間基質は通常、水溶液状(ゾル状)でさらさらしていて、コラーゲンとエラスチンの流動性を確保しています。細胞間基質の役割はとても重要で、もしコラーゲンとエラスチンの網状構造が高密度化し機能異常を来たすとお互いの線維が自由に動けなくなってしまいます。すると、高密度化によって基質は圧迫され脱水してしまうので、成分がゾル状からゲル状(ゼラチン様)へと変化してしまいます。
これが筋膜の「動きが悪くなる」メカニズムです。