カラダの姿勢を安定させるテンセグリティ構造 !

筋膜ゆるめリストの黒野洋史です。

人はどのようにして立っていられるのでしょうか?
筋肉という肉の固まりが積み木のように重なっているのでしょうか?

実は「テンセグリティ構造」となっています。
始めて聞く人も多いと思います。

ではテンセグリティ構造とは何でしょうか?

テンセグリティ構造とは

  • 圧縮に耐えるパーツ(圧縮部材)
  • 張力を生み出すパーツ(張力部材)

この2つの構造から構成されていて圧縮部材が互いに接していなくても、
張力部材が全体を偏りなく引っ張ることで安定した形が保てます。

※テンセグリティとはテンション(張力)+インテグリティ(完全性)の造語
元は建築用語。

傘をイメージすると分かりやすいかもしれません。
骨が親骨=圧縮部材で、筋肉と筋膜が小間(シート)=張力部材と考えます。
どこから力が加わっても自在に変形して形を保ちます。


テンセグリティの特徴の2つ目が緊張の分散です。
傘も多少押されたくらいでは崩れたりしませんね。
これは押された力により変形しても、力を構造全体に分散させているからです。たわんで力を吸収しています。

テンセグリティの特徴の3つ目が弾性エネルギー保存です。
変化させる力を取り除くと元に戻ることからも分かると思います。

テンセグリティ構造に対して、ある部位に長時間の緊張、負荷を強いていくと張力のラインに沿って構造全体に緊張を分散させます。
分散した力は離れた脆弱に地点に「たわみ」を発生させます。
これらのたわみが一定以上にたまると崩壊や倒壊が起こります。
この考え方はある部位の損傷、コリや痛みといったものは別の部位が長期間緊張したことによる結果ともいえます。損傷はもともとの弱い部分、あるいは過去のキズにより発生し、純粋に局所の緊張から起こるとは限りません。
したがってこれらの経路を見つけて痛む部分とは離れた部位の慢性緊張を取り除くことが重要な意味を持ちます。

筋膜リリースはこの筋膜のしわをリリース(解放)することによって
筋肉、筋膜を中心に起こるいろいろな症状を改善させます!