寝違えた時には首は触らない!~意外と知らない肩のヒミツ Part7~



筋膜ゆるめリストの黒野洋史です。

引き続き肩甲骨の運動に働く筋肉について見ていきましょう。

肩甲骨を動かす筋とは、体幹から起こり肩甲骨に停止する筋です。これらの筋は「上腕を動かす際に肩甲骨を胸郭に固定して、肩関節の位置を保持する」という役割もあります。

肩甲骨を動かす筋は、僧帽筋、広背筋、前鋸筋、小胸筋、肩甲挙筋、菱形筋の6種類があります。

5.肩甲挙筋

読んで字のごとく肩甲骨を挙上する筋です。重い荷物を持ったり、肩をすくめるような動作をするときに働きます。この筋は僧帽筋とともに肩こりの筋としても知られています。また「寝違え筋」とも呼ばれます。朝起きた時に、肩甲骨の内側や首・背中に痛みがでて、横を向いたりすることができずに首の動きに制限がでる。これが「寝違え」の症状です。筋が過緊張を起こし痛みを引き起こします。

こんなことが原因で寝違えが起こりやすくなります。思い当たる節はありませんか?

  • ストレスを抱え込んでいる。
  • 頭や首を曲げながらパソコンをいじっている。
  • 首を傾けた姿勢で寝ている。
  • お酒を飲み過ぎて肝臓などに負担がかかっている。
  • 自律神経のバランスが乱れている。

寝違えた場合の肩甲挙筋ゆるめ

両肩を天井に向かってすくめるようにします。
寝ちがえた場合には首を痛みのある側に倒します。
肩甲挙筋の緊張を緩める方向に倒すようにします。
このとき両腕は広がらないように脱力して肩甲骨を真上に挙げるように意識しましょう。
20秒ほどキープしたら肩をゆっくりと降ろします。
慌てて降ろすと痛みが増してしまいます。
これを2~3回ほど繰り返します。

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